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日記からネタメモまでごったごた

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予想外の連続です

年明けから始まると予想していた放射線治療が今度の金曜からになりました。追加照射もアリの30日間毎日通院スタートです。早く始めて早く終わると思えば前向きになれ…るような!交通機関がマヒしませんように!後は再発予防の薬物治療をどうするか考えます。


今回乳がんと診断されて、毎日毎日ネットで色々な情報やブログを見て沈んだり自分で自分を励ましたりしてきましたが、本当にこの病気は100人いれば100人違う経過を辿るので、結局私は私のがんと向き合うしかなかったのだと漸く着地点が見えました。それでもまだ気になることは検索しちゃうんですが…。
一番つらかったのは検査結果を待っている期間で、あの時は本当に恐ろしくて恐ろしくて頭がおかしくなりそうでした。実際に結果を聞いた時は覚悟はしてたものの拒絶反応がひどくて、ああこのままだと「病気の自分」と「病気だと認めたくない自分」が分裂しちゃうなと本気で思いました。未だにあの日から世間と分離してしまった感が消えていません。

今は少し落ち着いたんですが、もう何を食べたらいいのか全然分からなくなってしまって!乳製品は良くないとか化学調味料とか保存料とかスーパーの惣菜とかパンとか肉とかどれもこれも本やネットでは避けるように書かれていて大分ノイローゼになっていたと思います。
私のがんは女性ホルモンを餌にしているタイプだったので、牛乳を飲まない、インスタントや乳製品はできるだけ控えて、後は魚と野菜中心にバランス良く食べようというところで落ち着いています。この3ヶ月食事のことばかり考えてました…。

乳がんの身内もいないし喫煙もしたことないし毎日自転車通勤してるし肥満体型ではないしそれほど荒れた生活していた訳でもないし…リスクとしてはあんまりなかったと思うんですが、強いて言えばこの数年朝ごはん食べなかったり食べても会社着いてからパン1個だけだったりお昼にカップラーメンやコンビニが多かったことと、少しホルモンバランスは崩れていたように思います。
ここ数年のストレスと言えば被災したことですが、しこりが1cmになるまで例外を除いて7~10年くらいかかるということを考えたら(私の場合は1cmちょっとだったらしい)、震災の時には既にあったということになります。何だろう。就職に失敗していた時期かも。でもリスクだの何だの、何と言うか、こればかりは運です。病気になることが不運じゃなく、健康でいられることが幸運なんだと思います。

一応35歳前の発症だったので若年性ということになるんですが、数年前から若年性は再発の高リスク要因から外されているようです。最初は私も若年性だから進行が早いのだろうと悲観的になって、調べればいきなり生存率という単語が出てくるしすっかり混乱してしまいました。
ちゃんと調べてみれば結局がんの顔つきや発見時のしこりのサイズ、リンパや他臓器への転移の有無によるみたいですね。若い世代だと自治体や会社の検診対象ではないので、自分でしこりに気付いてから受診するケースが多く、その時には既に進行してしまっていることが多いため…だとか。ただ若年性だと顔つきが悪いことが多い、という意見もどこかで見ました。結局お医者さんも誰も予想が付かなくて、再発の確率なんかも例え10%だとしても患者にとっては0か100なので、今回の治療の選択が果たして良いのか何度も悩んできました。
ただ結果だけ見てみれば、私の場合本当に「早期で良かったね」と言える非浸潤のステージ0で、腫瘍もそれほど大きくなく乳房温存できたし断端は陰性だしバンザイ良かった!…と言えれば良かったんですが、マージン多めに取り出したものに別の病変が見つかったり、最初は先生に顔つきが良いと思います、と言われていたのに術後の病理結果がそうでもなくて軽くショックを受けたり…中々うまくいかないものです。逆側には線維腺腫が複数あって担当医には「ゴロゴロしていて良く分からないね」と言われているし、先生に分からないなら私にも分かりません…。おまけに全然自覚なかった婦人科系の病気も見つかったり、この3ヶ月は自分の身体が信用できなくなりました。これからはもっと気を遣おう…。

元々線維腺腫があったので経過観察中だったのですが、被災してごたごたしていたせいもあって5年間遠のいていたんですよね…。それでも本当に幸運だったのは、今回特に片方の胸にチクチクとした痛みを感じてこれは流石に病院に行かなければ、と思って受診したらマンモで逆の胸に石灰化が見つかって、後日生検で悪性確定という流れだったのです。しこりは1cmくらいだったらしいですが、深い所にあったせいもあるのか結局最後まで「言われてみればあるような?」程度しか触知できませんでした。非浸潤のままでがんばってくれて本当にありがとう。

今後は逆側にもできる可能性が高いので、放射線照射の後再発予防のためにホルモン療法を受けようと思うのですが、それはそれで副作用がうつや更年期障害、生理不順子宮体がんリスクの増加もろもろがあるので確率数%下げるためにやるべきなのかちょっと迷っています…。期間が5~10年間と長いのも悩ましい。今の所全く予定ないのですがもちろんその間妊娠はダメなので、結婚してこれからという若い夫婦には余計に辛いことだろうなと思います。

乳がんに限ったことではないと思うのですが、腫瘍を切って終わりではなく、切ってからが治療のスタートです。発見時のステージが低くても10年、20年後に再発する可能性はあるのですが、それでも早期発見であればすぐ生命をおびやかすものではないと思います。
20代後半から30の間に是非一度検診に行って、その時はちゃんと乳腺専門医のいる病院で、マンモとエコー両方やってくれる所をおすすめします。若い人は乳腺が発達しているので、マンモだけだと真っ白にしか写らないこともあるのです。マンモは痛いけど生理後ならそれほど痛みもないし、1回痛くて済むなら全然何でもないです。しんどいのは痛みじゃないです。
5年くらい前には20人に1人、なんて言っていたものが今じゃ14人に1人です。乳がんになる人が増えたと言うよりは検診で見つかる人が増えた、と言う方が正しいんじゃないかなと思います。それでも予想できないことも本当に自分の身に起こって、嫌だと言っても拒否はできないので、あの時こうしていれば…と後悔するよりは今ちょっと生理不順になっていたり体調が悪かったり寝不足が続いている方はそのままにせず、改善する努力をした方が良いと思います。
無理できるのは若いうちだけ、ではなく、無理は無理です。お前が言うなですが、どうか健康に気を付けてお過ごしくださいね。いや本当に。

初めての放射線科受診してちょっと色々思い出したので長々と書いてみました。
本当、健康ってそれだけでラッキーなことです!3ヶ月前まで自分も健康だと思ってたんだけどなー!
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